卵放流、ホンモロコ復活へ 滋賀県が実証実験 激減した琵琶湖固有種ホンモロコ復活に向け、稚魚でなく卵を放流する実証実験を滋賀県が5月から始める。外来魚の食害などに対し、放流数を増加して生き残る個体数を増やす狙い。卵にすることで放流数は昨年度の340万尾から1億尾に大幅拡大でき、2010年度には6億尾を目指す。 放流はこれまで、県水産振興協会が草津市の琵琶湖栽培漁業センターで生後2カ月の20ミリ稚魚を放流していた。しかし、数を増やすには施設容量が限られており、成育期間を短縮して小型化できるか検討していた。 県水産試験場(彦根市)が卵とふ化直後の5ミリ稚魚とを比較したところ、殻に包まれた卵の方がかえって生存率が高い、との試験結果も得られた。 放流する卵は農業用の遮光シートを改良した縦約60センチ、横約70センチのナイロン製シートに産み付けさせ、産卵後5日程度のふ化直前でシートごと琵琶湖岸に浮かべ、そのままふ化させる。 今回放流するのは姉川人工河川(長浜市)など2カ所で採取した天然卵から2年かけて育て約50万尾まで増やした親魚の3世代目に当たる。5ミリ稚魚も一部放流する。 ホンモロコは今では高級魚とされており、素焼きなどで食べられる。国の漁獲量統計によると、06年は6トンと10年前の6%にまで激減。同じく固有種で回復の兆しの見えたニゴロブナと対照的に、漁獲量は下降の一途をたどっている。 県水産課は「琵琶湖に成魚を増やし、産卵が進んでいくサイクルをつくれれば」と期待を込めている。 +Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞 投稿ナビゲーション 那珂川取水口差し止め:初審尋 国側、却下求める 漁協側、深刻な影響訴え/茨城田中伸明さんが初優勝/NAB21 第1戦