那珂川取水口差し止め:初審尋 国側、却下求める 漁協側、深刻な影響訴え/茨城 国土交通省が進める霞ケ浦導水事業で漁業権が侵害されるとして、茨城・栃木両県の流域漁協が那珂川取水口の建設工事中止の仮処分を求めた申し立ての第1回審尋が30日、水戸地裁(坂口公一裁判長)であった。国側が事業の公益性を強調し、申し立ての却下を求める意見書を提出。一方、漁協側は工事が漁業に深刻な影響を与えると訴える準備書面を提出した。 国側は提出した意見書で、首都圏への水の安定供給や経済効果などを強調。漁業への影響についても「取水により著しい損害は生じない」と主張した。 審尋で那珂川漁協(城里町)の君島恭一組合長が意見陳述し、取水はアユ漁に長期的な悪影響を及ぼすとした上で「先祖から受け継いできた那珂川の漁業と清流を守り、子や孫たちに残したい」と訴えた。 審尋終了後、漁協側の関係者約40人が水戸市内で報告集会をした。谷萩陽一弁護団長は「事業の公益性が争点にならざるをえない。年内には双方の主張、立証が終わる」と見通しを説明。次回以降の審尋で、首都圏の水需要減少などを根拠に、事業の不要論を展開することを明らかにした。次回審尋は5月29日。【八田浩輔、写真も】 5月1日朝刊 +Yahoo!ニュース-茨城-毎日新聞 投稿ナビゲーション 多摩川に「珍魚」続々 ペット放流、下水処理水で“温暖化”卵放流、ホンモロコ復活へ 滋賀県が実証実験