琵琶湖ヨシ帯 戦後半減 米軍航空写真 県センター分析 琵琶湖岸のヨシ帯面積が終戦直後に比べて半減していることが、米軍撮影の航空写真を分析した滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査で分かった。特に東岸では6割が消失していた。センターは「戦後行われてきた東岸の開発が、在来魚の繁殖に影響している」と指摘している。 ■在来魚繁殖に影響 終戦直後の1947−48年に米軍が撮影した航空写真約50枚を分析、2000年の調査結果と比較した。 その結果、終戦直後に29・3ヘクタールあったヨシ帯は、53%減の13・6ヘクタールに縮小した。米軍写真では南湖西岸の一部は判別できず、実際はさらに減少幅が大きい可能性もある。 このうち、東岸は計21・3ヘクタールが8・5ヘクタールと60%減少した。とりわけ北湖では7割近く減っている。西岸は7・9ヘクタールから36%の減少だった。 また、センターと近畿大が共同研究で得た湖岸延長に占める形態別の分類では、南湖の西岸は、コンクリート護岸に次いでヨシ帯比率が高かったが、東岸では人工の石積み護岸の比率が高かった。東岸は一般的に在来魚の産卵に適した緩やかな傾斜が多く、特に南湖東岸はかつてホンモロコの主要な産卵場だったが、今ではほとんど確認されていない。 センターは、戦後行われた湖岸道路や人工護岸の整備が湖岸の姿を大きく変えたとみており、西野麻知子部門長は「可能な限り湖岸をなだらかな形状に変えるなど、生態系の観点から湖岸修復を考える基礎データにしたい」と話している。 +Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞 投稿ナビゲーション 水質の改善「重要」最多 琵琶湖保全県民アンケートテスト投稿