琵琶湖市民大学:温暖化の影響検証 14日、京都で報告会/滋賀

 市民や学生、研究者らが琵琶湖を調査する「琵琶湖市民大学」(代表、讃岐田訓・京都学園大教授)の報告会が14日午後2時、京都市左京区吉田河原町の京大会館で開かれる。温暖化の琵琶湖への影響を検証するため、昨年9月と12月に琵琶湖北湖(琵琶湖大橋以北)で実施した調査結果が報告される。


 水の安全への関心が高まった80年代に、京阪神の若手研究者が市民らと調査団を作り、琵琶湖を調査した。その後、当時のメンバーの石田紀郎・京都学園大教授や讃岐田さんらが03年、「20年目の琵琶湖調査団」を結成。05年に「琵琶湖市民大学」に改称し、調査と合宿形式の環境講座の活動を続けてきた。これまでに、南湖の湖底泥中の窒素濃度が20年で約1・5倍に蓄積が進んだことや水上バイクの影響と見られるベンゼンなどの上昇現象も明らかにしてきた。
 水深が最大104メートルと深い北湖では、例年冬に冷たく酸素を多く含んだ表層の水が沈むなどして深層の水の酸素濃度が回復する「全循環」の仕組みがあるが、温暖化の進行で循環が鈍化し、酸素回復が不完全となることや水質の悪化が懸念されており、市民大学も昨年調査に乗り出した。
 報告会の1部はWWF(世界自然保護基金)ジャパン自然保護室淡水生態系担当の水野敏明さんが、市民参加で琵琶湖水系の生態を調査してきた「琵琶湖お魚ネットワーク」の活動などを紹介。2部で「市民大学」が調査報告する。
 参加費500円。事前申し込み不要。問い合わせは市民大学総合事務局の「環境監視研究所」(06・6574・8002)。【服部正法】 6月11日朝刊

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