ホタル:樗谿公園のカワニナ放流 県仲介の議論、打ち切り/鳥取 ◇ホタルを保護、育てる−−ホタルの会 ◇生態系のバランス崩す−−専門家 鳥取市上町の樗谿(おうちだに)公園で6日、ホタルの鑑賞会が始まり、今年もホタルの季節がやってきた。一方、餌になるカワニナの放流などでホタルを増やす活動の是非を巡る議論が県の仲介で今年1月から続いていたが、平行線のまま打ち切られた。【宇多川はるか】 「樗谿ホタルの会」は、ホタルの保護や放流活動に取り組んできた。これに対し県立博物館の川上靖・自然担当副主幹ら専門家が「カワニナの放流が生態系のバランスを崩している」と指摘。県東部総合事務所生活環境局は昨年11月、カワニナ放流の抑制などを申し入れた。今年1月には「樗谿公園の今後の自然保護のあり方を検討する契機にしたい」と関係者らによる県主催の意見交換会を公開で開き、3月と5月にも非公開の意見交換会が開かれた。 結局、3回の意見交換会でも専門家と同会の折り合いはつかなかった。カワニナ放流によって予想される影響として専門家側は、生態系のバランスが変化する▽本来ホタルが発生しない場所でホタルが大発生しており、誤った考え方を植え付けるのは環境教育の点からも好ましくない――などと主張。川上副主幹は「生物の多様性が叫ばれる昨今、時代錯誤の活動だ」と指摘していた。 一方、同会は、カワニナの放流活動が原因で姿が見られなくなったとされたカスミサンショウウオなどの希少生物について、公園の河川整備で水質が悪化したことや、園内の池に放流されたコイのふんなどによる水の富栄養化が原因――などと主張した。公園を管理する市も「毎年多くの観光客が来ている市の観光スポット。必要最低限のカワニナを放流して、ホタルを飛ばしたい」と同会の活動に肯定的な姿勢を示していた。 今春就任した県東部総合事務所の伊井野孝一・生活環境局長は「確かなデータがない時点では県として(同会)に何も言えない」と話し、「平行線のまま話し合いをしても仕方がない」として意見交換会はもう開かない意向。ホタルとカワニナの放流は同会と市に任せるというスタンスで、放流は当面継続されることになった。 6月7日朝刊 +Yahoo!ニュース-鳥取-毎日新聞 投稿ナビゲーション オキナワキノボリトカゲ:78年ペットで持ち込み? 生態系調査やDNA鑑定/宮崎富永裕一さんが優勝を飾る/F.B.I. フローターマスターズ第3戦