アメリカナマズ:涸沼で稚魚初確認 生態系への影響恐れ−−県水産試験場/茨城

 ◇固有種、食い荒らす例も
 特定外来生物に指定されている北米原産のチャネルキャットフィッシュ(通称・アメリカナマズ)の稚魚が、涸沼で捕獲されていたことが分かった。県水産試験場によると、涸沼での確認は初めて。汽水湖の涸沼は良質なシジミ、ハゼが生息しており、繁殖すれば生態系に影響が出る恐れがある。


 5月28日、涸沼北西の茨城町中石崎付近で、同試験場の職員が定置網にかかっていたアメリカナマズを確認した。体長約4センチで、生後1年の稚魚だという。
 アメリカナマズは71年ごろ、食用目的で輸入された。鋭いとげがあり、1メートルを超える成魚もいる。魚類、甲殻類、貝類などを食べることで知られており、大繁殖している霞ケ浦では、固有種を食い荒らしたり、魚網を破ったりする被害が出ている。
 涸沼への流入経路は不明だが、農業用水パイプを伝って涸沼の上流に霞ケ浦の水が流れ込み、その中にアメリカナマズが交ざっていた可能性が高いという。
 霞ケ浦での生態調査では、アメリカナマズの胃からテナガエビ、ハゼ、二枚貝、昆虫などが観察されている。
 涸沼の漁場への影響について、県内水面水産試験場は「水底をあさっている最中にシジミを吸い込むことはあり得る。淡水魚なので海水は苦手だが、爆発的に増える可能性はある」とみる。
 地元の漁業者約400人でつくる大涸沼漁協の桜井誠一事務局長は「アメリカナマズが捕れたという報告は聞いたことがない。固有種への影響が心配だ。注視したい」と話した。【山本将克、写真も】 6月4日朝刊

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