ニゴロブナ生息数が大幅回復 対策開始後では最大

 【滋賀県】滋賀県の伝統食「ふなずし」の材料となる琵琶湖の固有種で、環境省が絶滅危惧(きぐ)種に指定しているニゴロブナについて、県は放流や漁獲制限の効果で大幅に生息数が増加し、2006年度には対策に乗り出した1994年度以降最大になったとの推計をまとめた。県水産課は「ようやくいい状況が見えてきた。ふなずしが昔のように手ごろな値段で食卓に並ぶようになってほしい」と期待している。


 ニゴロブナは外来魚ブラックバスやブルーギルの繁殖や産卵場所の減少によってピーク時の1960年代に推計500トンだった漁獲量が90年代に低迷。97年には18トンまで減少した。

 県は地元漁業団体などと協力して回復に着手し、稚魚の放流とともに、一定の大きさまで成長していないニゴロブナの漁獲禁止や禁漁期間の設定、外来魚の駆除などを実施中だ。

 併せて毎秋、放流した稚魚の一部に薬品で標識をつけ、翌春に採取されたニゴロブナの中に、どの程度標識を付けた個体が混じっているかを調べることで全体量を試算してきた。

 この結果、06年秋の段階で、その年の春に生まれたニゴロブナは約619万匹おり1994年度の約162万匹から4倍近く増えたことが判明。さらに3分の1は天然のニゴロブナとみられ、こちらも大幅に増えていた。

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